強迫性障害は、意味のない思考や行動を繰り返し行う不安障害の一種です。無自覚にループ行動を起こす人もいます。

強迫性障害

ドアの開け閉め

意味がないと知りつつもその考えが無限にループして離れない為、何かしらの行動をずっと繰り返さずにいられない、分かっていてもその行動を止めることができない、そんな状況が続きすぎて気が付いたら1時間以上も経っていたということはありませんか。
もし、そんな状況が続いているという方は、一度強迫性障害を疑った方がよいかもしれません。

強迫性障害とは、Obsessive Compulsive Disorder(OCD)と言われる不安障害の一つです。不合理な思考によってを自分の意思に反して繰り返し無意味な行為を行ってしまう精神疾患で、強迫神経症とも言われています。人間誰しも生きていれば悩みや不安、心配ごとが頭から離れないということがあると思います。

ですが、人間はうまくできていて、それらのマイナスな考えをどうにかして解消しようと何かしら心身のバランスを取る行動をとって、その症状から抜け出そうとします。

ですが、不安障害はその解消しようとする行動がとれず、永遠に不安や悩み、心配事や恐怖と向き合いすぎて身も心も削られてしまい、日常生活に支障をきたしてしまう障害です。
このOCDは、その不安や悩みを解消する為に、全く意味のない行動を取らざるえなくなるという症状です。

OCDの症状

よく聞くOCDの症状として、必要以上に手を洗っているという行動があります。
潔癖症のひどくなった状況のように、手を洗っても洗っても目に見えないバイ菌が付いているのではと何度も手を洗うという行動に走ります。

また、戸締りをしたにも関わらず、何度も不安になって戸締りを確認する行動や、電車の連結部分の扉が閉まっていないことが気になって、人目を気にせず開いていたら締めに行くというような行動もこの症状にあたります。
このOCDは、大脳のある部分に機能障害が発生している場合もあれば、脳内の神経伝達物質でもあるセロトニンが正しく機能していない為に発生していると言われています。

その為、他の精神障害と同様に薬物投与とカウンセリングで治療をしていきます。
薬物療法は、SSRIという不足しているセロトニンを補う薬と不安な気持ちを和らげる抗うつ剤を用います。
薬物療法と聞くと、色々不安に思う方もいると思いますが、元々機能していたはずの脳の状態に戻すために脳が必要な栄養素を補うものだと考えると、若干その不安が解消されると思います。

また、カウンセリングについても、なぜその行動を繰り返さなければならないのかという客観的な目線から、本人にとってそれは必要ない行動だという気づきをもたらしてくれます。

その為、自分自身で改善する方法を身に付ける為にも必要な療法です。
いずれにせよ、自身の行動がちょっと狂気じみていると感じ、それが続くようであれば、いつものこととせずに心療内科で相談してみることをお勧めします。

治療薬一覧

強迫性障害の治療に有効とされている薬は3種類。SSRI、三環系抗うつ薬、抗不安薬です。SSRIと抗不安薬については該当する薬のカテゴリで詳しくご紹介もしていますが、ここでも簡単に1つずつご紹介します。

SSRI

脳内に分泌された神経伝達物質セロトニンが、使用されなくても回収する仕組みを阻害し、使用されるように促す役割。強迫性障害以外にもうつ病等に有効。副作用が少なく安全性が高いとして評価も高い。SSRIは現在4種類。
当サイトでご紹介しているレクサプロは、副作用が少なく効果の高い薬。
続いてジェイゾロフト、こちらは副作用は少なく穏やかに効く薬。
最後にパキシル、効果が高く、効き目がハッキリしています。
これら3種類をご紹介しています。

三環系抗うつ薬

セロトニンの分泌を促し、分泌量を増やす。パニック障害やうつ病にも効果があり効果も高いとされていますが、副作用の発生率も高く、ハイリスクとハイリターンな為、良い面と悪い面のふり幅が大きな薬です。一般的には、SSRIで効果が出なければ次の選択肢として考えられます。切り札の様に使用される場面が多い薬です。

抗不安薬

中枢神経を抑制する役割を持つGABA(神経伝達物質)を増やして脳の興奮状態を抑制し落ち着かせる効果を持ちます。代表的な薬は、向精神薬になったデパスをはじめ、レキソタンが有名です。これらの薬の抗不安作用はかなり強く、こちらもリスクとリターンのふり幅が大きいのですが、少量を長期間服用したり、乱用に至ると離脱症状に苦しむ可能性も高い薬です。

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