パニック障害は人によって発生するスイッチが異なります。普段から極度の緊張などをしないように生活を心がける必要があるので注意しましょう

パニック障害

パニック障害

パニック障害という言葉は、近年よく耳にするかと思います。この症状は、突発的な何かしらの要因によって急激な不安や心配、恐怖を感じ、自分自身でコントロールができずに身体的な疾患を発症する不安障害の一つです。

よく高所恐怖症という症状を聞いたことがあると思います。高いところが苦手な人が恐れを感じるほど高いところに連れていかれると動悸やめまい、過呼吸による体調不良が生じるという症状です。この症状もパニック障害の一つと言えます。

このように原因が何かしら分かっていて、その状況に置かれると発症する場合もありますが、それ以外にもその状況に置かれても大丈夫な場合もあったり、また何の前触れもなく急激な不安や心配、恐怖が襲ってきてパニックに陥る場合もあり、いずれにせよ非常に日常生活を送る上で困った症状には間違いありません。特に何の前触れもなく症状が起こった場合、その時電車に乗っていたという場合は、周りの人が助けてくれる可能性が高いですが、車や自転車を運転中などに起こった場合は、そのまま事故になり死に至る場合もある為、安易に考えてはならない病気です。

その為、なにかしらおかしいと思った場合は、迷わず病院で診てもらった方がよいでしょう。パニック障害も精神障害の一つの為、治療の際は薬物投与とカウンセリングが必要となります。

発作が起きる状況

パニック障害で苦しむ著名人は多く居ます。現在も治療を行いながら仕事に取り組む方もいれば、活動を休止して、治療に専念する方も居ます。条件によって起こる「出来事」や「環境」をキッカケに発作を起こしてしまうパニック障害は、発作を起こしても死に至る病気ではありません。

死に直結する事はありませんが、命の危険を感じるほど苦しめられ、時に危険を感じる行動を起こさせます。主な症状は以下の通りです。

身体の症状

精神の症状

パニック障害による発作が起こる際、普段生活している上で欠かせないような状況でも起こります。人によって様々ですが、中でも日常生活に支障が出るケースを挙げてみます。

共通しているのは順番待ち等で並ぶ事、待つ事、前後(時には左右)に人が居て抜け出しにくい状況である事。順番から外れても逃げたいなら外れればいいと思うかもしれませんが、それが出来ないほど不安に駆られてパニック状態になるのがこの発作の特徴です。不安や恐怖が強くなり逃げたいと一心に思うあまり、後先考えずに衝動のまま動いて壁や障害物にぶつかったり、そのまま気絶する程強くぶつかるケースもあるようです。

社内会議、委員会、電話対応、来客対応、エレベーター内、エスカレーター移動、車の運転

仕事だけではなく私生活にも関係する状況ですが、特に共通しているのが、どれも相手が居て、自分の都合ではその場所や時間から退席できない、逃げ出せない状況にあります。ただ座っているだけの状況でも不安や恐怖に駆られる為、例え上記のような状況で発作が起きていなくても、過去の経験から発作を起こすのではないかという不安が沸きます。

これら発作の症状が時と場所を選ばず頻繁に起こってしまっては、仕事や家事、私生活にまで影響を与えてしまいます。上記の他、車道、横断歩道を歩いている時や、緊張から解放された時、体調が優れない時、心配事がある時やストレスを感じた時にも起こる為、外出も控えるようになり、自宅で引きこもったまま行動を制限されてしまうような感覚に陥ります。

パニック障害を引き起こす要因

コップから溢れる水

主な要因として考えられるのが、身体と精神へのストレス・疲労、過度な緊張状態・または緊張状態からの解放、体調不良や寝不足などが続き、自分でも気付かないうちにそれら要因が積み重なっていき、突然引き起こします。仮に、空のコップを人の身体に見立て、パニック障害を引き起こす要因を水に見立てると、なんとなくイメージしやすいかもしれません。

空のコップに水を注ぐ時、溢れないよう調節します。溢れてしまった水に構わず注げば、注いだ本人の意図しない所に流れ出て周囲は水浸しになってしまいます。勢いよく注いだ水ほど、どちらに流れ出るか予想は付きにくい物です。

こうした要因は静かに注がれていく方が原因特定が難しいのです。仕事、家庭、家族、恋人、何不自由なく、問題なく過ごしていた人がパニック障害を起こす事もあります。

矛盾していますが、ストレスがない環境がストレスになる、という事もあります。過度なストレスが心身によくないのは常識ですが、何もする事がない、できる事が少ない、ある程度のストレスがない、暇というのもストレスになるようです。ストレスや疲労など、思い当たる要因がなければ、要因がない事が原因かもしれないという事もあるかもしれません。

精神障害

精神障害は脳の神経伝達がうまくいっていなかったり、脳内のエネルギーが欠乏していることによって起こると言われています。
その為、脳神経に作用する薬を使うことで、脳の神経伝達を潤滑にし、エネルギーを補充してあげることが必要です。
特に不安障害の場合、常に不安や恐怖と戦っている為、幸せを感じるホルモンが不足している状況です。そこで、SSRIという幸福ホルモンであるセロトニンを補充する薬を使うことが多いです。

それ以外にも、抗不安剤や睡眠薬など心身共にリラックスを促す薬を使って治療していきます。
また、カウンセリングですが、常に不安と心配ばかりいる心理状態を如何に解放してあげるかという点を自分自身で身に付ける方法をカウンセラーと共に探っていく為、非常に重要と言えるでしょう。

マイナスな状況に陥れば、誰でも客観的に自身を見ることができなかったり、他人には私の状況が分からないんだと頑なになってしまうこともしばしばあるでしょう。そんな状況ではいつまでたっても負の状況や感情から抜け出すことはできません。
カウンセラーはその点を理解して通常の会話を通しながら自分自身のそんな点を気付かせるように導いてくれる、ガイドのような役割を持っています。話すことが面倒と思わず、積極的に参加することが、症状の改善につながると言えます。

誰にでも陥る可能性のある精神障害。マイナスと捉えず自身が変わる可能性が出てきたという前向きな気持ちで向き合ってみるとよいのではないでしょうか。

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