SSRIの中でも副作用が少なく優しい効き目のジェイゾロフトは、SSRIの中でも選ばれやすい抗うつ薬です。

ジェイゾロフトの効果

ジェイゾロフト

SSRIなので、セロトニンを選択して再取り込みを阻害する薬剤ですが、他のSSRIとは異なる作用があります。ドーパミンの再取り込みを阻害する作用もあるので、2つの作用に効果を期待できます。



主な疾患には、うつ病・うつ状態、パニック障害、外傷後ストレス障害(PTSD)に効果を期待できます。また、強迫性障害、摂食障害だけでなく、双極性障害(躁うつ病)のうつ症状を改善する際に補助薬として使用される事があります。しかし、緩やかに効果を現すため、重度のうつ病の場合はパキシルなどが向いているでしょう。

症状が重症化しておらず、仕事や家事などの生活を続けながら徐々に治して行きたい方に向いている薬剤です。女性に効果が出やすいのも特徴ですが、性機能障害(射精障害など)、体重増加、便秘などが副作用が少ない・軽度で収まるので総合的に見ても男性より女性に向いているでしょう。

世界各国で処方されているジェイゾロフト

ドーパミン

現在SSRIには4種類あります。SSRIは抗うつ剤の一種で、その中の一つがファイザー社のジェイゾロフトです。日本では3番目に認可された物で、2006年7月から販売が始まりました。ファイザー社とは、世界大1位の売り上げを誇っているアメリカの製薬会社です。1991年から海外で発売され、日本でもその効果を認められて2006年から発売しています。

安全性が高く副作用が少ない薬です。よく比較対象にされるパキシルと比べると効果はやや弱い印象がありますが、穏やかにゆっくりと効いてくるため、副作用が心配な方や効果の具合が心配な方にお勧めします。

安全性が高い薬なので、多くの病院で処方されています。ジェイゾロフトは抗うつ剤の一つで、うつ病やうつ症状に対して効果を発揮します。憂鬱な気分、沈んだ気分を改善し、やる気を出す効果が期待出来る薬です。

漠然とした不安感等を改善する事も可能で、他のSSRIの薬に比べてみても効き目は優しく穏やかに効いていきます。そのため、強い薬は必要ない方、副作用が少な目の薬が良い方等に処方されています。

ジェイゾロフトの副作用

ソファにもたれる女性

副作用が少ないとはいえ全く出ないわけではありません。遺伝子のタイプによって薬が効く効かない、副作用がない、辛いは分かれるため、飲んでみないと身体に合うかは分かりません。体質に合うか分からない以上、いきなり辛い副作用が並ぶ医薬品よりも、副作用が少ないので服用を始めやすいでしょう。

他のSSRIと比較しても少なく軽度な副作用ですが、服用を始めた頃に吐き気や腹部不快感を感じる方がいます。そのほとんどが一時的で1~2週間程で改善していきます。眠気、体重増加も見られますが、軽度に留められます。

副作用として多く報告されているのは眠気・吐き気等ですが、人によっては一般的な抗うつ剤と同様に、体重増加が起きる事もあります。下痢や軟便になりやすい事もあるので、胃腸が弱い方等は注意が必要です。下痢や軟便になりやすい傾向もあるので、便秘が酷い場合の方が服用した場合には改善する傾向にあります。

比較的安全な薬ですが、いくつか注意すべき点があります。肝臓が悪い方、緑内障を患っている方は、飲み始めてから症状が悪化してしまう事があります。服用する前に医師に相談しましょう。

高齢者の服用は、眠気等が起きる可能性が高くなるので量を加減しつつ慎重に使わなければいけません。加齢に伴って代謝能力が低下したところに、薬の成分が長期間体内に残り血中濃度が上がってしまう事で眠気などが生じます。

性機能障害に関連した副作用は他のSSRIよりも比較的高めになります。男性に使用するより女性の方が効果を得やすい傾向があります。

用法・用量を守って正しく使えば比較的安全な薬です。副作用等は出にくくなっていますが、人によっては思わぬ症状が出る事もあるので、異変を感じたら医師にすぐ相談しましょう。

ジェイゾロフトで頭痛が起こる理由

頭を抑える男性

実のところ頭痛が起こる原因は、ハッキリ解明されてはいません。様々な要因が重なった時に起こるというのが、現在の有力な説です。ジェイゾロフトの成分がセロトニンに作用した事で、脳内の血管を拡張させたり収縮させる働きによって頭痛を起こしたと考えられています。

ジェイゾロフトの場合はセロトニンの作用も強い為、セロトニンの濃度の変化によって頭痛を起こしているとも考えられます。特に、他の薬からジェイゾロフトに変えたばかりの頃は脳内のセロトニン濃度が安定していない為、脳内の血管を収縮、拡張さえてしまい、頭痛がおこる回数も増えるのではないかと考えられています。

どうしても我慢できない場合、カロナールやロキソニンなどの鎮痛剤で対処する事もあります。我慢の程度も人によります。ただの頭痛とは思えない強い副作用を感じた場合は、医師に相談しましょう。

ジェイゾロフトで吐き気が起こる理由

吐き気を感じる女性

ジェイゾロフトはセロトニンに作用する為、服用開始直後は吐き気に悩まされる事もあります。身体の中にあるセロトニンはおよそ90%が胃腸にあります。脳内にあるのは僅か2%なので、安定するまでは90%を占める胃腸に大きな影響を与えます。


吐き気や下痢などが起こるのもセロトニンが90%を占めているので、胃腸のセロトニンの濃度が不安定になった事で吐き気を起こしてしまいます。この現象に悩む9割の方は、ジェイゾロフトの濃度が安定してくる1~2週間程度が過ぎると、吐き気等の副作用も自然と落ち着いてきます。

吐き気などは2週間までが正念場なので、これを乗り切る事ができれば、体調は安定してくるはずです。どうしても我慢できない場合は、他の薬に変えたり、ガスターなどの胃薬を併用する事も検討してみましょう。

ジェイゾロフトで痩せる?

体重が減った

比較的太りやすい三環系抗うつ剤、NaSSAから切り替えてきたばかりの方や、初めて抗うつ剤を服用し始めた頃は痩せる!と感じる事が多いようです。痩せる理由は、ジェイゾロフトがセロトニンに作用し、セロトニンが胃腸に90%もある事が起因しているようです。

ジェイゾロフトを服用し始めて最初の1~2週間頃までは、胃腸のセロトニンの濃度が安定しないため吐き気や下痢、食欲不振などを起こす事があります。

その間に痩せる事ができるケースもあるのですが、セロトニンの濃度が体内で安定し始めると、体重は元に戻り始めるようです。痩せる薬ではありませんが、初めて使用する場合は、痩せる効果もあるのだと驚く方も多いようです。

セロトニンが脳内で安定し始めて活発になったことで、外出したり運動を始めていた場合、痩せていったり体型をキープする事もできるようです。

ジェイゾロフトは太る?

体重計に乗るのが怖い

服用し始めは、吐き気、下痢、食欲不振などでむしろ痩せる傾向にあります。しばらくすると、薬の成分が体内で安定してきて、吐き気、下痢、食欲不振はなくなります。薬の濃度が安定してくるのは約1~2週間と言われ、この時期を過ぎると体調面も胃腸に来る副作用も静まってくるので、だんだん体重が元に戻り始め、油断しているうちに太る事があります。

セロトニンによって体調も精神面も安定してくる為、ずっと食欲が無くて悩んでいた方も、食欲が戻って食べ過ぎてしまい、体重が増えてくる事があるようです。

その分活動的になって外出が増えたり、運動が増えたりすれば太る傾向はありません。太ってしまうのは、運動を控えたり食べ過ぎてしまったりする場合のようです。太ってしまった場合は、自宅周辺の散歩やウォーキングだけでもある程度のエネルギーを消費する事ができます。

ジェイゾロフトで不眠がおこる理由

朝方になっても眠れない

不眠になる傾向と眠気を感じる傾向の割合は同じ位。不眠と眠気どちらもあるなんて違和感がありますが、まず、不眠を感じる原因からみてみましょう。



睡眠に働くのがGABAだとされ、覚醒に働くのがセロトニンをはじめとしたノルアドレナリンやドーパミン、ヒスタミンなどです。覚醒に働くセロトニンが作用するように成分が配合されているので、おのずと不眠を感じる様になります。

子供が遠足の前の日にワクワクして眠れなくなったり、恋人や友人と久々に会う前の日の様な高揚感に思い当たるのなら、セロトニンが覚醒に作用する不眠にも納得しやすいでしょう。

セロトニンで脳内を興奮させてしまう為、寝ようとしても寝付けなかったり、いざ眠れても中途半端に覚醒している状態なので、浅い眠りになったりセロトニンの興奮作用が悪夢を見せてしまう事もあります。

ジェイゾロフトの場合は薬で興奮状態を得ているので、服用時間を変えれば解決に導けます。夕方や夜に服用している場合は、朝や昼に服用するなど、工夫ができます。ジェイゾロフトは1日1回の服用で済むので、逆に眠りたくない時間帯を選んで服用する事で不眠を利用してやることも出来ます。

ジェイゾロフトで眠気がおこる理由

会議中に居眠り

セロトニンが増える事で興奮作用が不眠の要因になる事を前述しましたが、ジェイゾロフトの特性で逆に眠くなる事もあります。覚醒作用がある物質としてヒスタミンを不眠のご紹介で記述しましたが、ジェイゾロフトには抗ヒスタミン作用があります。その特性のせいもあり、本来なら眠くなるはずはないのですが、何故か眠くなる方がいるようです。

眠いと感じる場合は、服用する時間帯を変えてみるのも解決の手段です。起床後や活動が活発になる時間帯ではなく、就寝前や、夕食後に服用する事も有効です。おきてしまう副作用を困ったと嘆かずに、利用する事もできるのだと発想を変えてみましょう。

中には、薬を飲んだら眠くなるという、プラセボ効果でうとうとしてしまうという、説明のつかない現象が起こる事もあります。思い込みの強い方や、薬という物は眠くなる物だと思っていると、眠く感じるのかもしれません。身体が慣れていなくて眠気を起こしている事もあるので、成分が身体の中に安定してくる1~2週間くらいまでは様子をみてみましょう。

ジェイゾロフトとお酒の併用

お酒

禁忌ではないですが、避けるべきであるというのが製薬会社の意向でもあります。薬とアルコールの併用は、副作用が大きく出るか、悪い意味で効果が大きく出るかが分からないからです。原則的に薬とアルコールの併用は、推奨するべき物はありません。

自分自身だけでなく、周囲の方への迷惑も考えやめましょうというのがニュアンス的に強いでしょう。薬とアルコールの併用は、自分自身の身体を痛めつけ、依存症に繋げる行為というだけではありません。泥酔した挙句記憶を無くして物を壊したり、人を傷つけたりする可能性が高いのです。

ジェイゾロフトもアルコールも、気持ちを高めて覚醒作用を促し、興奮させる仕組みです。これらが組み合わされば、普段行わないような「常識外れのありえない行動」も平気で行うかもしれないのです。ジェイゾロフトを服用している場合は、お酒を避けて過ごしましょう。

ジェイゾロフトのジェネリック

プラスとマイナスの割合

同じ会社がジェネリックを開発販売する事もあれば、他の会社が開発販売する事もできます。飲みにくい薬を飲みやすく、副作用を少なく、更に安く手に入れる事を目的としてジェネリックは開発されますが、効能、副作用は全く同じ作用がでるわけではありません。


有効成分、含量、効能・効果、治療効果に大きな変化が無ければ、同等の効力がある薬とみなされます。その為、ジェイゾロフトよりも使いやすいと感じる人もいれば、効果を感じない人も出てきます。同じ有効成分、含量のはずが何故、効能・効果に違いが出るのか。発売した会社によって添加物、薬の色、味、匂い、形、大きさ等を変えるので、微妙に違いが出てきます。

身体はその違いを感じ取って良く効いたり、効かなかったりします。その違いを感じる人はそう多くはありません。大抵の場合、先に発売されたジェイゾロフトと、ジェネリックというブランドの違い、同じ成分だけど違う薬という認識で使用する事で、何かが違うという気持ちになり効く、効かないという結果に繋がります。

稀な事ですが、添加剤が合わなくて薬が効きにくい、副作用を感じる様になったというケースもあります。可能性はゼロではないので、ジェネリックに変えたところで副作用が起きる事は絶対にないと言い切れないところです。

ジェイゾロフトのジェネリックは、副作用等が起きにくいよう考慮して開発されているので、ジェイゾロフトが体質に合わない場合も、ジェネリックであれば体質に合って使いやすいと言う事もあります。

ジェイゾロフトの半減期

時計

ジェイゾロフトの成分が体内で吸収、代謝、排泄されるスピードを知る事は、長く薬と付き合うのであれば知っていて損はありません。ジェイゾロフトが効いてくる時間、半減し排泄される時間を予想して、自分が一番効果を感じたい時間を考えて服用する事ができます。

薬が代謝、排泄される速さの事を半減期をいいます。体内に代謝された薬の全体量が半分になるまでのおおよその時間として半減期と言う言葉が使われます。半減期が長ければ長いほど、薬の有効成分が体内に留まる時間も長くなります。半減期が長ければ、効果を感じている時間も長くなるので、1日に服用する回数も少なくてすみます。薬によっては1日中効果を実感する事もできる薬もあります。ジェイゾロフトもその1つです。

ジェイゾロフトの半減期は22~24時間、1日1回の服用で十分効果を持続できます。効果が持続すれば、おのずと服用回数も減るので、依存性の発生率も少なくなります。メリットは高いですが、このメリットを感じるまでの時間はおよそ4~5日程度。一般的な抗うつ剤は効き目を感じるまでに約2週間要します。体内に薬の有効成分が蓄積するまでの時間が2週間必要です。

ジェイゾロフトは4~5日で体内の血中濃度が安定し始めます。服用を始めてから効きを感じるのに約6~7時間程。薬が一番効いてくる最高血中濃度が最高値に達するのが約6~7時間、その後ゆっくりと排泄に向けて血中濃度が低下していくのが、22~24時間程。毎日時間を決めて服用すれば、ジェイゾロフトの効果を感じたまま生活を送る事ができます。

ちなみに、デパスのように即効性があり持続時間の短い薬を例にあげると、1日の服用回数は3回~4回、耐性ができてきて段々薬が効きにくくなる為、自然と服用回数は増えていきます。逆に半減期が短ければ、効果が切れる時間も早くなり、1日に何度も服用する事になります。


ジェイゾロフト服用時の妊娠

ベンチに腰掛ける妊婦

服用中に妊娠が発覚した時に、胎児への心配と、今後の自分への心配が重なり不安もつきないでしょう。ジェイゾロフトを服用中に妊娠しても、奇形児が生まれやすくなるという事はないようです。


ただ、絶対に安全な薬ともいえないので、影響は少ないが大きな問題が起きるという確証もないといったところ。妊娠中に服用した場合の危険性の基準値を見てみると、動物実験においては有害作用を確認できた、だが人間では未確認というのが妊娠中のジェイゾロフトを服用した場合の危険性です。

ジェイゾロフトの添付文書にも、妊娠中の服用は避けるべきという記述もあります。妊娠初期といわれる妊娠12週までは、胎児を形作る姿や臓器が出来てくる頃です。大事な時期に服用しても大丈夫とは医師でも判断が難しい問題です。

妊娠中にジェイゾロフトを服用する事で、胎児へ与えるリスクは少なからずあります。そして、服用中の母体へのリスクもあります。通常であれば起こらないような影響も、妊娠中という特別な状態だからこそ発生する事があります。

妊娠中にジェイゾロフトを服用するリスク

お腹の子を気にかける妊婦

母体へのリスクと影響も気になりますが、妊娠したとき真っ先に気になるのは、胎児へのリスクと影響ではないでしょうか。初めに胎児に与えるリスクや影響について紹介します。まず初めにお伝えしたいのは、ジェイゾロフトを服用した場合というよりも、抗うつ剤を服用した場合の胎児へ与える影響だという事を前提としています。

妊婦にあえて危険性の分からない薬を服用させる事はできません。実際服用した方々からの体験や医師の推察など、考えられる可能性を想定としています。胎児への影響は大きく分けて3つ。一時的な離脱症状、心奇形、新生児に起こる高血圧症です。

新生児の離脱症状

頭痛がする子供

離脱症状は大人で服用している場合にも起こりますが、胎児に起こる場合は出産後。お腹の中にいる時には、胎盤を通して母体から一定の割合で送られてきていた薬が、出産後には得られなくなってしまいます。


今まで得られていた薬の成分が突然もらえなくなってしまう事で、子供の身体は欲しい物が貰えずパニックを起こします。突然断薬した事で大人にも起こる離脱症状ですが、生まれたばかりの子供の場合は何も事情を知らない為、離脱症状で起こる苦痛を感じたままに起こします。

落ち着きが無く泣き止まないといった症状から、低血糖、嘔吐、チアノーゼ、呼吸困難、てんかん発作など、大人でもパニック状態を起こす可能性がある症状をおこしてしまうリスクがあります。こちらの症状は一過性のもので、身体の中から薬剤の成分が完全に抜け、身体が薬の事を忘れてしまえば離脱症状に苦しむ事はありません。

妊娠中のジェイゾロフト服用による心奇形

続いて心奇形。妊娠初期12週までに服用していた場合の影響としては、心臓に奇形が起こる確率が上がると考えられています。公式からの発表はありませんが、心房・心室中隔欠損症といった心奇形の確率は、ジェイゾロフトを服用した場合一般的に起こる確率よりも上がると言われています。

心奇形の場合、服用していない場合の一般的な発症率で見ても発症する頻度の高い奇形。ジェイゾロフトを服用したから発症するというより、発症する確率が更に1.33倍上がると考えられています。

新生児遷延性肺高血圧症

チューブに繋がれた新生児

胎児の臓器などを成形するのにかかる期間は、妊娠12週頃ですが、ジェイゾロフトの添付文書には、妊娠20週まで服用していても、胎児へのリスクは少ないと記載されています。ですが妊娠20週以降にジェイゾロフトを服用した場合、胎児へ与えるリスクは高まるとされています。

そのリスクの中でも、胎児へ与える影響が大きい症状が新生児遷延性肺高血圧症(しんせいじせんえんせいはいこうけつあつしょう)です。新生児遷延性肺高血圧症を発症してしまうと、肺に送り込む血液が不足してしまいます。

肺は息を吸ったり吐いたりする役目だけではなく、血液に酵素を取り込む役目もあります。血中の酵素が不足すると、酸欠状態となります。脳に障害を起こす可能性だけでなく、最悪、死に至る可能性もあります。

ジェイゾロフトを服用中の妊娠のリスク

横になる妊婦

危険な状態を想定できる可能性が2つ。妊娠高血圧症候群と出血時の危険性です。妊娠中毒症という言葉なら聞いた事があるかもしれません。妊娠前と比べて明らかに高血圧となる症状です。男女問わず、高血圧という言葉は敏感になる方も多いでしょう。

身ごもっていない者でも思わず反応してしまう症状です。それが妊娠した状態でとなると、母体や子供へ及ぼす影響は少なくありません。

続いて出血時の危険性について。出産の際、出血が起こる事は出産経験が無い者でも知識としてあるはずです。ただでさえ出血多量で輸血が必要な状況も多い出産。ジェイゾロフトを服用していると、副作用で出血が止まりにくいという症状がおきます。

抗うつ剤の服用を予め相談している医師にも、ジェイゾロフトの副作用に出血が止まりにくいという事は、伝えておきましょう。産婦人科では、出血が止まりにくいというジェイゾロフトの副作用は常識として知っているとは限りません。

知識や経験豊富な医師なら良いのですが、医師というのは自分が関わる分野以外の事は存外知らないものです。患者の方が知識があったという事も稀な事ではないので、心配事は減らしておくに越した事はありません。

妊娠中にジェイゾロフトを服用する場合

お腹を庇いながら寝る妊婦

ジェイゾロフトに限らず、全ての抗うつ剤を否定したいわけではありませんが、薬を服用する以上はある程度リスクがある事を前提で服用しましょう。胎児には母体から送られてくる情報と栄養が全てです。胎児を守ってあげられるのも母親だけ。

だからこそ、抗うつ剤が必要になる事もあります。妊娠をキッカケに服用をやめても、再発率が下がるわけではありません。妊娠中や出産後にうつ状態を再発するケースも珍しくないのです。

ジェイゾロフトを服用した方が子供の安全性が確保されると判断できた場合、医師からも服用の許可は降ります。服用しなくても胎児の安全が確保できる環境や状況にあるのなら服用の許可は難しいかもしれません。

これから妊娠・出産を考えている方は、ジェイゾロフトの服用によって母体・胎児へ与える影響やリスク、それを上回るかもしれないメリットも考えて、一緒に解決していってくれる信頼できる医師も見つけておきましょう。

ジェイゾロフトは授乳中も服用しても良い?

授乳中

妊娠中に胎盤を通して薬の成分が胎児に渡る事が確認されているように、授乳する場合も薬の成分は渡ってしまいます。ただし、最近の研究結果では、ジェイゾロフトは抗うつ剤の中でも安全に授乳できる薬剤だと見直されているようです。

様々な抗うつ剤と比較してみても、ジェイゾロフトは母乳に含まれにくいとされています。薬の成分が渡りにくいため、服用中に授乳してもほとんどの赤ちゃんに影響がないとされています。

それでも中には影響がでてしまう赤ちゃんもいます。影響が出てしまうと、落ち着きの無い様子が頻繁に見られたり、ジェイゾロフトの鎮静作用で大人しくなってしまう、滅多に泣かない、ずっと寝ているなど、初めて子育てをする場合はちょっと分かり難い様子でもあります。少しでも気になる事があれば医師に相談してみましょう。

服用はやめられないけど、赤ちゃんへ渡る薬の影響が心配だから授乳を止めてしまう方もいますが、絶対に授乳をしない方がいいというわけでもありません。

母乳に含まれる成分の中には、生まれたばかりの赤ちゃんの身体を強くしてくれる成分や、免疫力を高めてくれる成分も入っています。母乳を与えた方が赤ちゃんにはメリットが大きいと判断される事もあるので、自己判断でやめる前に、信頼できる医師に相談してみましょう。

ジェイゾロフトで性機能障害に!?

性機能障害

結論から言えば、ジェイゾロフトで性機能障害が起こる事はあります。抗うつ剤の中でも比較的起こりやすい方だともいえます。性機能障害と言うと、勃起不全などを思い浮かべてしまう方が少なくは無いでしょうが、副作用として起こりやすいのは主に、性欲の減退、性的な興奮を感じにくくなる、絶頂を感じにくい、または感じないなどです。

単身で相手がいない場合は、特に不便を感じる事はないのかもしれません。むしろ、自分だけで処理しようとせずに相手を見つける事に労力を使うべきだという思考が生まれる事もあるようです。性的欲求が抑えられセロトニンによって活動的になった良い例ですが、全ての人に上手く働くわけではありません。

パートナーがいる人ほど、性的欲求が減退する事で困るので、特に子作りを望んだり、夫婦だけの生活を望む場合などは、支障となるようです。男性の場合は性欲の減退、絶頂を感じにくい傾向にあります。女性の場合は性的な興奮を感じにくくなる傾向にあります。

性機能障害が起こる原因ははっきりとわかってはいません。ですが、ジェイゾロフトの成分が作用しているので、恐らくセロトニンが何かしらの作用を及ぼしているのではないかと考えられています。男性の場合、勃起に関わる血管の調整をアドレナリンが関わっており、そのアドレナリンの抗作用があるのではないかと考えられています。

女性の場合は母乳が出るホルモンが増加する事によって、擬似子育て中の状態になる為、生理不順や性欲の低下が起こるのではないかと考えられています。

SSRIの中でも比較的性機能障害が発生しやすいため、改善したい場合の方法としては、減薬や、レクサプロなどの性欲減退の影響が少ない薬に切り替える等の対処法があります。

ジェイゾロフトを減薬する

減薬は基本、今服用している錠剤を4分の1ずつ減らして行く事から始めます。離脱症状は起きていないかなど問題がないか確認しながら減薬を進めていきます。

減薬をはじめて1日~3日ほどで薬が安定しなくなるため、離脱症状が起きるのは一般的な目安は1日~3日です。眩暈や頭痛、吐き気や耳鳴り、不眠など、いつもと様子が違うなと思ったら、それは離脱症状かもしれません。

無理な減薬・断薬は離脱症状を起こしてしまうので、無理の無い減薬方法で進めていきましょう。

ジェイゾロフトの離脱症状

錆びれた時計

服用期間が長ければ長いほど、離脱症状は起こる可能性が高くなります。服用期間中の間、生活・食事・職場・家庭の中でセロトニンが増えない要因が解決できていなければ、突然の断薬で離脱症状が起こる可能性があります。

これまでジェイゾロフトによって定期的に安定して与えられていたセロトニンが、突然の断薬によって配給が滞ってしまえば身体も慌ててしまします。

定期的に配給される物がこないと訴えても、改善される様子が無ければ、離脱症状という実力行使に出てきます。身体に不調を起こしたり、痛みを伴ったり、薬がないと不安になるといった症状です。

離脱症状は一般的に効果時間が短くて、即効性があるものが起こしやすい傾向にあります。ジェイゾロフトは効果時間が長く、次の服用までの間隔が長い為、通常であれば離脱症状はおき難いのです。

ジェイゾロフトの半減期は22時間~24時間、ほぼ1日と考えていいでしょう。1日服用を休んだくらいでは離脱症状は起きませんが、急激に身体から抜けていく薬が多くなると離脱症状を起こしやすくなります。離脱症状を起こす多くの理由が突然の断薬。徐々に薬を減らしていけば断薬や減薬で離脱症状に苦しむ事はそうそうありません。

服用について

コップに水を注ぐ

最高用量は1日100mgですが、突然最高用量から開始してしまう事は避けて下さい。

服用を始めた頃は25mgから開始し、最低でも1週間以上の間隔を開けてから25mgずつ増量します。増量途中で十分に効果が出ていると感じる場合はそれ以上増量する必要はありません。

薬の効果を感じるまでには早くて2週間程要し、遅くて1ヵ月程で効果を感じるでしょう。100mgに増量するまでには、どれだけ最短でも1ヵ月は要します。効果を実感するまで時間は要しますが、安全にゆっくり治療したい方には向いている方法です。

効果を実感して状態が安定してても、6~12ヵ月は投薬を続ける事を推奨します。6~12ヵ月頃が再発しやすいため、もう必要ないと判断して投薬を中断せず、6~12ヵ月続けていきましょう。それから2~3ヵ月の期間に、ゆっくり時間をかけて減薬していきましょう。

海外では未成年の投与も行われていますが、日本国内の方に投与する場合は、家族や周囲の方に相談した上で少量投与するケースはあります。妊婦についても同様で、服用している妊婦から奇形児が生まれたという報告はありませんが、服用する場合は事前に医師に相談しましょう。

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