抗うつ剤に限らず、薬の飲み忘れは誰にもおこるものです。飲み忘れがおきた時、どうすればいいのか知っておきましょう。

抗うつ剤を飲み忘れたら

カレンダー

1日分飲み忘れたからといってやってしまいがちな飲み方、意外に皆さん行う場合があります。飲み忘れた時にしてはいけないのが、2日分飲む事。2日分一気に飲んでも飲み忘れた分がチャラになる事はありません。


むしろ2日分を1日で飲む事で、効果が強力に現れたり、副作用が強くでたりなど、体調不良になる可能性が高いのです。飲み忘れた分は仕方ないとして、次から服用時間を守る様に行えばいいだけです。

飲み忘れに気付いたら

日付

いつも朝に服用していて、翌日の朝に飲み忘れに気付いた場合。仕方ないので丸一日飲まなかった分は諦めていつもどおりに、朝服用しましょう。では、気付いたのがお昼だった場合、時間はずれてしまいますが、気付いたその時に服用しましょう。

服用しない事で、身体の不調が起こるかもしれないですし、眠気が起こってしまうかもしれません。多少の誤差は仕方ないと目を瞑り、翌日はいつも通り服用しましょう。

飲み忘れで眠気に襲われたら

うたた寝

飲み忘れで1番困るのが体調不良。体調が悪くていつもの調子が出ないのも困りますが、眠くてどうしようもない時も困ります。朝服用する方が多いのは、覚醒・興奮作用が現れるからではないでしょうか。すぐに薬を飲みたいのにそれが出来ない状況の時、抗うつ剤を忘れてしまった時に試してみて下さい。

耳を引っ張る

両指で左右の耳たぶを下にゆっくり向かって3秒ほど引っ張り、その状態で指を離す。4~5回繰り返し、耳全体を揉んでみる。

15分の仮眠を取る

目を瞑るだけでも効果はあります。30分位寝ると、頭がぼうっとしてしまうので寝すぎに注意です。

散歩

ランチの時に外出できそうなら5分~10分程、外を歩いてみて下さい。日の光を浴びる事で身体が活動し始めるので、特に座りっぱなしの方に効果があります。二酸化炭素の濃度が高いと眠気を誘発されるので、なるべく外の空気を吸いましょう。

ストレッチ

柔軟体操はなかなか効果があり、固まった身体を解したり、回したりする事で眠気を凌ぐ事ができます。

冷たい水で顔を洗う

冷たさで交感神経を刺激し、目を覚まさせます。

ガムを噛む

一定のリズムで噛んでいると余計眠くなるので程ほどに。

階段の昇り降り

トイレにたつと思わせて、階段を上り下りしたり競歩並みの早歩きで足踏みをするのもいいかもしれません。早歩きと普通に歩くを交互に行うのも効果的です。実施する時は人とぶつからない様気をつけて下さい。

飲み忘れた場合の血中濃度

古時計

飲み忘れは血中濃度を薄めてしまいます。血中濃度が薄まるとせっかく身体の中で安定して効いていた薬の効果はほぼリセットされてしまいます。たった1日、されど1日。再び体内の血中濃度が安定するまでには、しばらく時間を要します。安定するまで数日要するので、なるべく飲み忘れは起こさないようにしましょう。

当サイトで紹介している薬の半減期を例に挙げてみます。

薬剤名:半減期

上記の中で飲み忘れてしまった場合、体調の変化に気付きやすいのはデパスでしょう。即効性がある分、身体から抜けていく時間も早いので、頓服以外の方法、1日数回に分けて飲んでいると不調を起こしやすくなります。

パキシルも半減時間が短く、離脱症状が起きやすいので、体調を崩しやすくなります。ジェイゾロフトやレクサプロなどは1日程度の飲み忘れで不調を感じる事はありませんが、1日分の飲み忘れがあると血中濃度は再び数日をかけて安定に向かいます。

抗うつ剤を飲み忘れない為のルール

スマホのアラーム

飲み忘れ対策といっても、自分でできる簡単なものが続きやすいですし、手間がかかりません。


1.スマホや携帯のアラームを利用

携帯やスマホでアラームをセットして飲み忘れを失くす。服用する際に先にアラームを解除すると他の事に気を取られて忘れる可能性もあるので、スヌーズ機能も使ってみましょう。

2.習慣づける

薬は視界に入りやすい定位置に置く。食事、外出前、就寝前、どのタイミングで飲むか決めて置く。起きたら洗顔、歯磨き、トイレ、食事等、毎朝行うルーティンの中に組み込むと、習慣化しやすいです。

3.カレンダーを利用

就寝前もしくは、起きてから服用し、カレンダーを捲る、または日付を消す。カレンダーを捲ったり×や/印を付ける習慣があれば抗うつ剤の服用も組み込んでみましょう。

4.家族に声掛けをしてもらう

家族の声掛けは強力です。自分でタイミングを決めていてもうっかり忘れる事もあるので、飲み忘れに気づいてくれる存在はとてもありがたいのです。

5.予備薬を用意する

職場、鞄、自宅、車、念の為に予備を用意しておきましょう。予備薬を置いておく場合は、密封できる小さなジッパー付きの袋がオススメです。その上で、中身が見えないようにハードケース等に入れておきましょう。

6.日記をつけてみる

スマホ携帯、手書きでもいいので服用した日記を付ける。マメな人なら習慣化する事は特に苦痛を感じないでしょうが、そうでなければあまりオススメできません。

服用を習慣化する、マイルールをつくる、家族の協力、様々な対処法がありますが、自分の生活に溶け込みやすい方法が結局は長続きします。

抗うつ剤の飲み忘れを失くす

目覚ましを止める手

飲み忘れない様にと思っていても、日常生活を送っているとうっかり忘れたり、飲みたくても飲めない時があるかもしれません。その時は服用できなかった自分を過度に責めないで下さい。人間ですから、こういう時もあります。

今日はご飯食べたくない、お風呂入りたくない、歯磨きしたくない。うつ病になったり何かと障害を抱える様になると、しなくちゃいけないものとしていた方がいいものとぐちゃぐちゃになって何もかも面倒になる時もあります。

飲みたくない時は飲まなくてもいいのですが、飲まないと後々面倒くさい事になる。今面倒なのを選ぶか、後で面倒なのを選ぶかです。

日中活動型の人にとって、朝の10分は夜の1時間に匹敵する程の体感と作業の凝縮感があります。朝慌てて準備する方がいいか、夜ゆっくり準備する方がいいか、答えは様々でしょうが、多くの方が夜を選ぶはず。

飲み薬も似たようなもので、今服用を逃したら薬が定着するのにまた何日もかかるかも、そう思うと多少面倒でもやる気、出てきませんか。

面倒なことほど後回しにしない方が楽です。一日数分机に向かうだけで片づいた夏休みの宿題と似ていますね。後からあの時面倒がらずにいなければー!なんて事がないように服用はなるべく守っておきましょう。

抗うつ剤を飲み忘れた場合のまとめ

飲み忘れに気付いたら、多少時間がずれても服用しましょう。翌日に飲み忘れに気付いたら、その日は普段どおりに服用しましょう。

飲み忘れに気付いたのが翌日でも、その日の分と飲み忘れた分を一緒に服用するのはやめましょう。余った薬は予備薬として残しておき、薬をなくしたり落とした時の薬にしましょう。

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